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とりこっとん by nunologyさんとの事業提携

 

nunologyさん(前橋市)は リンパ浮腫(むくみ)に悩まれている患者さんがその患部に当てる下腿浮腫滲出液専用シート「とりこっとん」を開発しています。サンプルからいよいよ販売へと進んでいます。

 

 

マムズスタイルは昨年から企業さんの店舗や東京等デパートの販売品を縫製していましたが、医療品として使用される縫製の分野に初めて取り組ませていただきました。

がんによって引き起こされるリンパ浮腫という病。なぜこのシートが生まれたのか。

ここでは一部引用させていただき、リンパ浮腫という病、様々な病と向き合う患者さん、医療品(もの)が人に与える尊厳を取り上げたいと思います。

がん患者さん、そのご家族、ご友人、患者さんを支える多くの方の目に留まればと思います。

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とりこっとん企画(2019年)より

 

■リンパ浮腫

闘病生活は3年半に及びました。がん専門の緩和ケア診療所に転院してからの最期の3か月は、リンパ浮腫(ふしゅ)という脚のむくみとの闘いでもありました。

むくみがひどくなると、皮膚の表面からリンパ液が滲み出てきます。

■人間の尊厳

滲み出るリンパ液を吸わせてケアするため、一般的にお医者様から勧められるのはペット用のトイレシートです。

ぼくはショックを受けました。【人間の尊厳】っていったい何なんだ思いました。しかし、他にさしたるアイデアもなくペット用のトイレシートを使ってみました。

すぐに良くない反応が出ました。トイレシートを当てた部分がかぶれたのです。生来の敏感肌に加えて、もともと人間の肌に触れることを想定していない工業製品ですから無理もありません。使い続ける訳には行かなくなりました。

そこで次に試したのが、女性用の使い捨て生理用品です。本人は外出できないので、ぼくが毎日ドラッグストアの生理用品売り場に足を運び、買い求めました。何度通っても漠然とした恥ずかしさに慣れることはありませんでした。意外に費用もかさみました。

この頃です。脚から滲み出るリンパ液を吸わせてケアするとき、どうして本来の用途とは違うものを「転用」しなければならないのだろう?どうして「専用品」は手に入らないのだろう?という疑問を持ちました。

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